日本遊戯療法学会について

 遊戯療法(プレイセラピー)は、今や子どもに用いられる最もスタンダードな心理療法と見なされています 。

 教育相談所、病院やクリニック個人開業の心理相談室、児童相談所など、医療、福祉、教育それぞれの領域で、特徴のある実践が行われてきました。

 その一方で、遊戯療法を経験したことのある治療者は誰もがその深遠な世界に驚嘆しつつも、一度は抜き差しならないクライエントの遊びをどう受けとめたらよいのか、途方に暮れたこともあるでしょう。

 このように遊戯療法は大変高度な技法を必要としますが、そのことについて語り合い、研究を深めようとする場はこれまで多くはありませんでした。

 日本遊戯療法学会は、その前身である遊戯療法研究会時代から、遊戯療法の治療的意義は、 心理療法すべてに共通する重要なものと考えてきました。

 それぞれの場で工夫を凝らした実践を持ち寄り、そこに共通の要素を見出しつつも、 参加者一人一人が自らの遊戯療法観と技法をさらに展開させることができるような議論と体験を共にしようではありませんか。

 21世紀は、私たちの生活に本当の豊かさが求められる時代となるでしょう。

 当会では、「あそび」を教育や文化の展開に必須の側面と見なし、狭義の遊戯療法の概念にとどまることなく、広くその潜在的意義を探求していきたいと考えています。

 心理臨床の専門家はもとより教育関係者や文化研究者の方々とも交流をもち、「あそび」についての議論がさらに深められる事を期待しております。

 

 「あそび」に関連のある実践・研究を行なっている方のご参集をお待ちしております。

日本遊戯療法学会の歩み

1995年(平成7年)
 数年来の活動を経て、日本遊戯療法研究会第1回大会(東京:弓町クラブ)開催

2000年(平成12年) 

 日本遊戯療法研究会編『遊戯療法の研究』が誠信書房から発行
 日本遊戯療法研究会第6回大会開催

2001年(平成13年)

 日本遊戯療法学会に改組
 第1期役員選出(山中康裕会長 安島智子理事長)
 日本遊戯療法学会第7回大会開催(東京:お茶の水女子大学)
2002年(平成14年)
 学会誌『遊戯療法学研究』発刊
 日本学術会議登録学術研究団体承認(心理学)
2003年(平成15年)
 日本心理学諸学会連合正式加盟
2004年(平成16年)
 第1回全国研修会開催(東京)
 日本遊戯療法学会第10回大会開催(徳島:鳴門教育大学)
 第2期役員選出(山中康裕会長 安島智子理事長)
2005年(平成17年)
 日本学術会議法の一部改正により「日本学術会議協力学術研究団体」に。
2007年(平成19年)
 第3期役員選出(山中康裕会長、安島智子理事長)
2010年(平成22年)
 第4期役員選出(山中康裕会長、安島智子理事長)
2013年(平成25年)
 第5期役員選出(山中康裕会長、伊藤良子理事長)

2014年(平成26年)
 日本遊戯療法学会編『遊びにみる子どものこころ』(日本評論社)の発刊
2016年(平成28年)

 第6期役員選出(山中康裕会長、伊藤良子理事長)