日本遊戯療法学会第14回研修会は盛会のうちに終了いたしました。

テーマ: “心理療法”としての遊戯療法〜その基本を学ぶ

日時: 2017年(平成29年)3月25日(土) 10時30分〜17時00分

会場: 中京大学名古屋キャンパス 5号館 531 教室(名古屋市昭和区八事本町 101-2)

 

ご挨拶

 今年も慌ただしい年の暮れを迎えておりますが、皆様方におかれましてはご 健勝にてお過ごしの事とお慶び申し上げます。振り返れば本年も自然災害や事 故事件により、多くの方が傷つかれ、今なお苦しみの中におられることを思い ます。特に未来を託するはずの子どもたちの苦難の報道には胸が痛みます。私たちは、遊戯療法を通して子どもへの支援を行おうと日々努力しています。遊戯療法は比較的たやすいと考えられる傾向があり、初心者がまず取り組むこと も多くあります。しかし、実際には乳児初期からの課題を抱える子どもたちも あり、遊戯療法の展開に伴って関わりの難しさに直面することも多々あります。 いま一度、遊戯療法を心理療法として位置づけ、基本的な考え方と実践につい て学び゙たいと思い本研修会を企画いたしました。

 午前中は精神分析の訓練を受け若手の指導にもご活躍の平井正三先生に、精神分析を基本とするプレイセラピーについて基調講演を行っていただきます。どの立場であれ、心理療法の基本を学ぶことが出来ることを期待しています。

 午後からは児童養護施設における事例を提供いただき、事例を通しての学びを深めたいと思います。午前に引き続き平井先生と学会理事長の伊藤良子先生にコメンテーターをお願いしています。お二人のやりとりも楽しみにしたいところです。

 開催場所は名古屋の文教地区にある八事です。付近には散策や食事を楽しめる場所もあります。皆様方、奮ってご参加いただきますようここにご案内いた します。

研修委員長 田畑 洋子
研修委員 永田 法子

 

プログラム

10:30 開会挨拶

研修委員長 田畑洋子(はこ心理教育研究所)

10:40〜12:30 基調講演

精神分析をもとにしたプレイセラピー

講師: 平井正三 (御池心理療法センター)

司会: 田畑洋子 (はこ心理教育研究所)

12:30〜13:45 昼休憩

13:45〜17:00 事例検討゚

児童養護施設における被虐待児の心理療法過程

事例提供: 柴田一匡 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)

指定討論: 平井正三(御池心理療法センター)、伊藤良子(京都大学名誉教授)

司会: 永田法子(中京大学)